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7月29日 定休日の板場で、魚を干している

閉めている日に、いちばん進むものがあります。 

発酵は、店が動いていないほうが都合がいい。


水曜日は、干す日


当店の定休日は水曜日です。 

客席に灯りは入りませんが、板場は動いています。

塩で締めて
塩をあてて寝かせた小魚

塩をあてて寝かせ、焼いた小魚を、天日に並べる。 

塩で締めた小魚をよく焼いている
しっかりと焼き上げた小魚

うお塩は、乾くまで3日かかります。一日で終わる仕事ではないので、営業の合間ではなく、まとまった時間の取れるこの日に回すことになります。

よく焼いた小魚を天日の干している
夏の天日でよく乾かします

天日の隣では、糀も手を入れています。 

醤油糀、ポン酢糀、うお塩糀。温度を見て、かき混ぜて、また待つ。


待つことが、仕事になる


糀の仕事は、手を動かす時間より、待つ時間のほうがずっと長いものです。 

温度を保って置いておく。それだけの時間が、味の厚みに変わっていきます。


急がせない。糀のてがらを、待つだけです。


冷蔵庫のなかった時代、この国は糀と塩と時間で、海と山の恵みを季節の向こうまで運んできました。 

和歌山のこの一帯は、隣町の湯浅で日本の醤油が生まれた土地でもあります。待つ技術が、もともと根づいている場所です。


見えないところで進んでいるものが、いちばん静かに効く。 

営業していない日の板場は、そのことを毎週教えてくれます。




糀dining39シトラス 

和歌山県有田川町小島215-5/0737-52-3939

(昼11:30-14:00コースのみ/夜18:00-22:00・水曜定休)

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