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8月8日 食べない一枚

8月8日
読了時間: 1分

更新日:8月17日

昨夜、個室に運んだ器です。石の肌に、海老と、青い楓を添えました。


秋には、赤くなる葉です


楓は、秋になれば赤くなります。いまは青い。同じ木の、同じ枝の葉です。


八月に赤い葉を置けば、嘘になります。だから、青いまま置きます。


この一枚は、食べません

黒い石の器に盛った海老と、水を打った青楓。有田川町の和食店・糀dining39シトラス

召し上がる方はいません。箸で外して、器の端へ寄せられます。それでいい。食べるために置いているのではありません。


「涼しそうですね」と言われることがあります。それで足ります。


それでも、水を打ちます


洗って、水気を切って、お出しする直前にもう一度、霧を吹きます。


葉に粒が残っているのは、そのためです。


食べないものに、そこまでするのかと思われるかもしれません。けれど、乾いた葉を置いた器は、夏に見えません。


残るのは、青い一枚


海老は、召し上がれば無くなります。料理は、消えるためにあります。


葉は、たいてい残ります。


お帰りのあとの器に、青い一枚だけが残っている。


それでいいと思っています。






糀dining39シトラス 

和歌山県有田川町小島215-5 

0737-52-3939 

昼11:30-14:00/夜18:00-22:00(水曜定休)

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