top of page

8月5日 手のかかる魚から、先に触る

8月5日
読了時間: 2分

更新日:8月17日

昨日の朝、箱を開けたら鱧が入っていました。

骨のある魚は、そのままでは出せない

鯵も、鯛も、イシモチも、同じ箱で届きます。そのなかで鱧だけが、手を入れなければ食べられません。

発泡箱に並んだ鱧。湯浅の栖原港で受け取った朝の鱧。有田川町の和食店・糀dining39シトラス


小骨が多いからです。包丁を細かく入れて骨を断つ。それをしないと、皿に載せられない。

手のかかるものから、先に触る

板場では、手のかかるものから先に触ります。

早く終わるものを先に片づけると気分はいいのですが、そうすると、いちばん時間の要る仕事が夕方に残ります。残った時間で急いでやった仕事は、たいてい皿に出ます。

だから順序は逆にしています。面倒なものが、朝いちばんです。

切った骨が、また料理になる

身は、湯引きにします。黄身をまとわせて揚げることもあります。コースのなかで、その日の顔になる一皿です。

問題は、切り落とした骨のほうです。

これを、揚げて煎餅にします。焼いてから出汁を取ります。その出汁で、潮汁を仕立てます。

邪魔だから切った骨が、そのまま次の料理になる。鱧という魚は、いちばん手がかかって、いちばん捨てるところが少ない魚です。

小魚を塩に変えるのと、していることは同じです。使い切るために、手を動かしているだけです。

手をかけないと食べられない、ということ

鱧は、そういう魚です。人の手を通らなければ、食べものになりません。

考えてみれば、糀も同じです。置いておくだけでは何も起きません。仕込んで、待って、頃合いを見る。手が要ります。

夏の魚と、夏の仕込み。どちらも、手がかかるほうが残ります。

昨日は、傷のある柑橘の話を書きました。

この店の考えかたは、発酵と大地にまとめています。

ご予約はオンラインでも承っています。


糀dining39シトラス

和歌山県有田川町小島215-5

0737-52-3939

昼11:30-14:00/夜18:00-22:00(水曜定休)


コメント


bottom of page