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7月31日 三日目の魚

一昨日、天日に並べた魚があります。 

今日で、三日目です。


三日は、縮められない


うお塩になる小魚は、塩をあてて寝かせ、焼いてから、天日に置きます。 

乾くまで三日。急いでも、二日にはなりません。


早く仕上げる方法が、ないわけではないのでしょう。 

けれど、この三日を削ると、別のものになります。


水分が抜けていく速さは、こちらが決めることではありません。 

魚の厚みと、その日の日差しが決めます。


待つ時間は、仕事に見えない


板場の仕事のうち、外から見えるのは切る、焼く、盛る——動きのある部分です。 

けれど、うお塩の三日間に、動きはありません。

干した小魚
干した小魚

並べて、置いて、見る。それだけです。


見ているあいだ、何も起きていないように見えます。 

実際には、いちばん大事なことが進んでいます。


有田川町のこの板場には、そういう時間がいくつも並行して流れています。 

糀も、手を動かす時間より待つ時間のほうが長い。 

隣町の湯浅で醤油が生まれたのも、待つ技術が根づいた土地だったからです。


今日、この魚を挽きます。 

三日ぶんの時間が、粉になります。






糀dining39シトラス 

和歌山県有田川町小島215-5/0737-52-3939 

昼11:30-14:00/夜18:00-22:00(水曜定休)

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